☆調理実習「嚥下困難者の在宅復帰に役立つ、
嚥下調整食の作り方を学ぼう」
講師:一般社団法人 健康長寿学栄養研究所
代表理事 博士(食品栄養科学)
管理栄養士 麻植 有希子 先生
協力:キッセイ薬品工業(株) ヘルスケア事業部
中沢 尚武 氏
今回は、4月に行われた全体研修会(講義)を踏まえての実践編、“嚥下調整食学会分類2013”に沿った嚥下調整食の調理実習を行いました。講師の先生の実演・説明の後、グループに分かれてコード1jからコード4まで、物性の異なる食事を四種類作成しました(写真参照)。たまご粥・焼き鮭・ほうれん草ごま和えの三品を、どの物性でも美味しく栄養価高く作るコツを伝授していただきました。実習後の試食と意見交換の時間では、質疑応答等が活発に行われました。アンケートでも「実際に作成してみて基本がわかった」「試食してそれぞれのコードについて理解が深まった」といった感想が多くありました。
在宅では様々な思いがけない課題に直面することがあります。その時に幅広く応用を利かせるためには、基本をしっかり押さえておくことが重要だと考えます。今回学んだ『嚥下調整食の物性の基本』を対象者に合わせて応用すること、また場合によっては今回『舌で確認した物性』を元に、類似した市販品を紹介するのも管理栄養士の技量と思いました。